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トナミHD/民事再生手続き申立のアペックスを支援

2024年03月15日/SCM・経営

トナミホールディングスは3月15日、アペックスと民事再生支援に関するスポンサー契約を同日付で締結したと発表した。

アペックスは、石川県金沢市を基点に冷凍冷蔵食品輸送を中心とした物流・倉庫事業を営んでおり、2023年10月3日付で東京地方裁判所に民事再生手続の申立を行っている。

トナミHDは、現中期経営計画(2021年4月1日〜2024年3月31日)で事業の継続的成長に向けて業務資本提携やM&Aの積極的な展開を進めており、グループにアペックスと輸送・石油販売・板金塗装の事業を営む関連事業会社(日新冷凍運輸、嶋本運輸、ペネトレイト、藤和商運、西金運輸、三尚運輸、共立商事、丸福石油産業、大栄自動車工業の9社)を融合することで相乗効果が見込まれ、一層の業容拡大が期待されることから、スポンサー契約の締結に至った。

スポンサー契約では、アペックスの物流・倉庫事業を同社が新設分割により設立する新設分割会社に承継し、アペックス関連事業会社を新設分割会社の子会社とした上で、トナミHDが新設分割会社の全株式(2000株)を37億200万円で取得する形で支援するほか、アペックス等の物流・倉庫・石油販売・板金塗装事業の運営に必要な人材や経営に関する支援を行う。株式の譲渡実行日は6月3日を予定している。

アペックスは、民事再生手続きの申立後も、取引先との取引を継続していることから、トナミHDが支援することで、事業の生産性を向上させるとともに、コストコントロールを徹底し、安定的なキャッシュフローの創出を目指していく。

なお、アペックスから新設分割会社には事業に必要な資産一式を承継し、負債は原則非承継となる。アペックスから新設分割会社に承継される従業員については、同承継に異議を述べない従業員は原則継続雇用とする。

■アペックスの会社概要
所在地:石川県金沢市東蚊爪町ラ47-1
事業内容:一般貨物自動車運送事業、冷蔵倉庫業
資本金:8700万円
設立:1978年4月27日
従業員数:277名(パート・アルバイト含む)

【財政状態と経営成績(2023年3月期)】
※()内は関連事業会社との単純合算値
純資産:▲6億2900万円(24億4300万円)
総資産:110億7800万円(201億2200万円)
売上高:40億4800万円(151億7300万円)
営業利益:▲1億5300万円(▲2億2500万円)
経常利益:8200万円(8000万円)
当期純利益:▲9億4500万円(▲9億1300万円)

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