商船三井は3月19日、出光興産と合成燃料/合成メタノールを製造するグローバル企業HIF Globalの子会社と、CO2の海上輸送を含む合成燃料/合成メタノールのサプライチェーンを共同開発することで合意し、MOUを締結したと発表した。
合成燃料/合成メタノールは、再生可能エネルギー由来のグリーン水素とCO2を合成することで生成できる。製造から最終製品の利用までを含めたライフサイクル全体で低炭素化に大きく寄与することから早期実用化が期待されている。
実用化へ向けた課題としては、合成燃料/合成メタノールの製造および輸送・供給に加え、原料となるCO2の安定確保があげられる。今回の共同開発では、原料となるCO2の安定確保と海上輸送を含め、合成燃料/合成メタノールのサプライチェーン確立にむけて共同で検討を行うと共に、潜在的なビジネスチャンスを協働で開拓していく。
各社の主な役割は、商船三井は合成燃料/合成メタノールとCO2の国際海上輸送に関する知見を提供。出光興産は日本国内のCO2回収と活用検討(原料化)、HIFは合成燃料/合成メタノールに関する知見提供とCO2の有効活用について検討する。