日本通運は4月3日、全日本空輸(ANA)が3月29日に阿蘇くまもと空港で初めて貨物専用大型機を運航するチャーター便に貨物を搭載したと発表した。
日本通運は、ANAが阿蘇くまもと空港への大型貨物専用機の定期便化を見据え、初めてチャーター運航した貨物専用大型機ボーイング777型フレイターに、電子部品、オートパーツ等の貨物を搭載した。今回搭載された貨物は、阿蘇くまもと空港発、成田空港を経由し、北米や上海へと輸送された。
熊本県には半導体受託生産の世界最大手であるTSMC熊本工場をはじめ、半導体関連企業が集積している。日本通運は、半導体関連産業の物流需要の増加に対応すべく「熊本半導体事業所」の開設や新倉庫「NX熊本ロジスティクスセンター」の建設などさまざまな取り組みを行ってきた。今後は自社保税上屋施設を利用した熊本発の混載サービスの展開を予定するなど、熊本におけるさらなる物流サービスの拡充を進める。
NXグループは、経営計画において半導体関連産業への取り組みの強化を掲げており、顧客のニーズに最適な物流ソリューションを提供するとともに、物流を通して地域の産業振興と発展に貢献していくとしている。