ANAホールディングス(HD)は12月23日、ANAグループの貨物事業会社の再編に向けて検討、準備を開始すると発表した。意思決定の迅速化とコスト最適化を図り、収益性の最大化を目指す。再編の完了時期は2026年度末までを目安とする。
今年8月、日本貨物航空(NCA)がANAグループに加わり、ANAとNCAは既に、貨物スペースの相互活用や北米・欧州路線における貨物便のコードシェアなど、シナジー創出が進んでいる。
今後ANAとNCAとのシナジーを最大限に発揮するため、最適な事業体制を検討した結果、貨物事業会社の再編に向け準備することとなった。
NCAの航空運送事業許可(AOC)の継続を前提とし、再編対象会社や具体的なスキームについては詳細を検討していく。
ANAHDとしては貨物事業を成長ドライバーと位置付け、再編を通じ、NCAの大型貨物機によるネットワークとANAの広範な国際線ネットワークを生かし価値を高める姿勢。
ANAHD 決算/4~9月のANAブランドの貨物売上高、国際線2.1%減、国内線2.4%減