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商船三井/DXで自動車船の積み込みを効率化、積載量アップ

2024年04月17日/IT・機器

商船三井は4月17日、船内への自動車の積み込みエリア・台数の予定入力・実績確認ができるシステム「J-CARPS(ジェーカープス)」の利用を、4月から開始したと発表した。

<システム導入前後の比較>
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J-CARPSは、商船三井による全面協力のもと、日本貨物検数協会(J.C.T.C)が開発し、4月に提供を開始したもの。

日本の港では、J.C.T.Cが実際に船内のどこに、何台の自動車が積み込まれたかの確認(検数)し、船会社がその結果をもとに次の港での積み込みプランを作成している。従来は、船会社と検数を行うJ.C.T.Cが各社別々のシステムに情報を入力し、メールで情報共有を行う運用が通例だった。

J-CARPSにJ.C.T.Cが運用する積み込み実績登録システム「J-CATS」を統合することで、関係者(船会社・荷役業者・J.C.T.C)が共通の情報を即時に取得できるようになる。

加えて、J-CARPSにはファイルの添付や簡易メッセージの送付ができる機能もついており、今後は、船会社・荷役業者・J.C.T.C全ての関係者が、最新の積み込み予定・実績データを、共通のデータベースからいつでも確認し、システム上で相互に連絡をとりあえるようになる。

また、従来は船会社とJ.C.T.Cで利用していたシステムとデータベースが異なっていたため、船会社側で正確な追加積載可能台数を把握することが困難だったが、データベースの統一化によって誤差がなくなり、より多くの自動車を積み込めるようになる。

商船三井は、J-CARPSによって自動車船の業務を効率化するとともに、積載台数アップを図り、足元の自動車船不足の解消に寄与する狙い。

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