LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





ヒアリ/博多港でコロニー形成判明、集中的防除を実施

2024年04月19日/3PL・物流企業

環境省は4月19日、博多港アイランドシティ(ふ頭ゾーン)で2023年11月25日にヒアリが発見されたことを受けて実施した追加調査で、コロニーの形成が判明したことから、集中的な防除を実施したと発表した。

<ヒアリ確認地点>
20240419hiari1 - ヒアリ/博多港でコロニー形成判明、集中的防除を実施

博多港アイランドシティ(ふ頭ゾーン)では、2023年11月25日の現地調査で、コンテナヤード外側のフェンス沿いでヒアリの働きアリ約300匹が地面と出入りしていることを確認。

これを受けて、環境省は防除事業者、専門家、福岡県、福岡市、関係事業者と協力し、調査と殺虫餌(ベイト剤)を用いた防除作業を2023年11月29日~2024年1月23日にかけて実施。最大で1000個体程度の働きアリが、敷設された鉄板と地面の隙間から出入りしていることを確認した。

以降、ヒアリの確認個体数と確認範囲は徐々に縮小したが、2月に実施した現地調査で働きアリのほかに女王アリや雄アリを発見し、コロニーの形成が確認されたことから、2月26日と3月7日に確認地点に敷設されていた鉄板を撤去し、周囲も含めて巣が形成された箇所全体への液剤(液体型の殺虫剤)散布による集中的な防除を実施した。

確認地点では、3月14日以降7~10日おきに現地調査と殺虫餌(ベイト剤)を用いた防除を継続しており、4月17日の現地調査ではヒアリは確認されていないとしている。

同地点では、当面の間、殺虫餌(ベイト剤)を継続的に設置するとともに、繁殖可能な有翅女王アリが周囲に分散した可能性を踏まえて、確認地点や周辺でのモニタリングを2024年度内に2回程度、また、2025年度以降も継続的に実施する予定。そして、福岡県や福岡市等と緊密に情報共有・提供を行い、周知と情報発信に努めるとしている。

同地点では、2023年11月25日からの累計で、ヒアリの働きアリ4000匹程度、女王アリ30匹程度、雄アリ2匹が確認されている。

<確認されたヒアリの女王アリ>
20240419hiari - ヒアリ/博多港でコロニー形成判明、集中的防除を実施

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース