厚生労働省が6月28日に公表した令和5年度の「過労死等の労災補償状況」によると、脳・心臓疾患に関する事案では、請求件数、支給決定件数ともに業種別(大分類)の「運輸業、郵便業」が244件、75件と最も多く、このうち「道路貨物運送業」が171件、66件で最多となった。
<業種別構成比>
職種別でみても請求件数、支給決定件数ともに職種別(大分類)の「輸送・機械運転従事者」のうち「自動車運転従事者」183件、64件が最多となっている。
全体での請求件数は1023件で、前年度比220件の増加。うち死亡件数は前年度比29件増の247件。支給決定件数は214件で前年度比20件の増加。うち死亡件数は前年度比2件増の56件となっている。
年齢別では請求件数、支給決定件数ともに「50~59歳」が最多、次いで「60歳以上」だった。
時間外労働時間別(1か月、または2~6か月における1か月平均)の傾向をみると、支給決定件数は「評価期間1か月」で「100時間以上~120時間未満」が最多。また、「評価期間2~6か月における1か月平均」では「80時間以上~100時間未満」が最も多かった。
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