オリックス不動産は7月18日、愛知県一宮市においてマルチテナント型物流施設「(仮称)一宮萩原ロジスティクスセンター」の開発に着手したと発表した。
同施設は一宮市の市街化調整区域において、地区計画制度を活用して建設される。名神高速道路「一宮インターチェンジ(IC)」から約6km、名古屋高速16号一宮線「一宮東IC」から約5.7km、2021年3月に新たに開通した東海北陸自動車道「一宮稲沢北IC」から約0.2kmに位置し、関東・関西・北陸と東海地方を結ぶ結節点として広域配送に適している。
また、名古屋都心部まで車で約35分、名古屋鉄道尾西線「苅安賀」駅から徒歩約10分と通勤利便性にも優れている。一宮市は土地の利便性を生かした地域活性化を目指し、周辺エリアに工場や物流施設の誘致を進めているという。
施設内に2か所のカフェテリアを設けるなど、従業員が働きやすい環境を整備する計画だ。カフェテリアは天井に「繊維のまち一宮」にちなみ、糸を連想するライン照明で構成したデザインを取り入れるなど、落ち着いた雰囲気に。またカフェテリア隣にはドライバー休憩室を設け、ドライバーにも配慮した施設とする。
建物は延床面積7万6539.09m2、RCS造4階建て。テナント企業の多様なニーズに応えられるよう最小4297.52m2(約1300坪)の区画から利用できる。各階へ直接アクセス可能なスロープを設けたランプウェイ式で各階に最大42台、合計168台の大型車が同時に接車できるのも特長。効率的な物流オペレーションの実現により荷待ち・荷役時間の短縮に寄与する。
屋上には太陽光発電設備を設置。天候の影響や夜間など発電量が不足する場合もオリックスから非化石証書付きの電力を供給することで、入居テナント企業は100%再生可能エネルギー由来の電力を利用できる。さらに1階平面駐車場にはEVの充電スタンド8基を備えるなど、環境面にも配慮している。
同社は2002年に物流開発事業に参入。東名阪を中心に50物件の物流施設の投資開発実績を持つ。今後も進化するサプライチェーン戦略や、環境に配慮した物流施設の開発を推進していく考えだ。
■概要
名称:(仮称)一宮萩原ロジスティクスセンター
所在地:愛知県一宮市萩原町林野字鷺宮1-1他47筆
交通手段:名神高速道路「一宮IC」より約6km
名古屋高速16号一宮線「一宮東IC」より約5.7km
東海北陸自動車道「一宮稲沢北IC」まで約0.2km
名古屋鉄道尾西線「苅安賀」駅徒歩10分
敷地面積:3万2085.49m2(約9705.86坪)
延床面積:7万6539.09m2(約2万3153.07坪)
規模・構造:地上4階建て、RCS造、耐震構造
駐車場台数:普通車161台、大型トラック待機場20台
その他:トラックバース計168台
床荷重1.5t/m2、梁下有効高:5.5m以上、全館LED完備
非常用発電機完備、太陽光発電設備実装、
電気自動車(EV)充電スタンド8基設置(将来設置予定の2基を含む)
設計:前田建設工業
施工:前田建設工業・TSUCHIYA建設工事共同企業体
着工:2024年6月20日
竣工:2026年4月30日(予定)
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