パルシステム連合会は7月23日、茨城県つくばみらい市に「パルシステムつくばみらいセンター」を開所した。
パルシステムグループの冷凍温度帯専用施設としては2か所目となり、福島県、茨城県、栃木県、千葉県の東部エリアをカバーする。
冷凍食品はコロナ過以降、需要が高まっており、こうした注文増とあわせ、大規模災害発生時のリスク分散などを目的に開設した。
つくばみらいセンターは冷凍管理される商品群を対象に、利用組合員から注文を受けた商品を個人別に仕分ける物流拠点。同様の施設である南大沢センター(東京都八王子市)に続く2件目となる。2024年度内に段階的に南大沢センターから物流移管を行い、最終的には冷凍セット全体の23%を担う。今後、9月から段階的に稼働を開始し11月中には本格稼働する予定。
開所式には、パルシステムグループや施工関係者、茨城県やつくばみらい市など地元行政の担当者などが出席。理事長の大信政一氏は「大きな事故なく完成したことに心から感謝します。今後は近隣地域のみなさんにも喜んでもらえる運用を心がけます」と挨拶した。
同施設は全館LED照明とし、太陽光発電設備を設置。ケース自動倉庫と入出荷冷凍庫など低温度帯(-25℃帯)にCO2自然冷媒機器を使用するなど環境に配慮している。
また、トラックヤードにスタンバイ電源装置を設置し、エンジンをかけない状態で車両の冷やし込みができるという(4t~10t車両対応)。
■施設概要
住所:茨城県つくばみらい市富士見ヶ丘1-11(パルライン、パルシステム・イースト本社)
敷地面積:1万9458.95m2
延床面積:9059.40m2
構造:S造
階数:地上2階
用途:倉庫、事務所
駐車場:乗用車約100台、大型車両19台
竣工:2024年7月(施設稼働9月)
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