CBREは8月29日、埼玉県上尾市領家の不動産開発プロジェクト「Landcube上尾」において、開発用地の売買から施設の開発、リーシング、施設管理、施設売却までをワンストップでサポートしたと発表した。
プロジェクトは、同社懇意先(売主)が所有するゴルフ練習場の土地6471坪を物流用地として開発を進めるため、CBREは、売主より、この用地の売却の仲介業務を受託した。CBREでは、建物プランの作成提案および開発計画に伴う調査を実施し、開発には道路拡幅のための住宅の移転、大型車両出入り確保のためのガードレール撤去、老朽化した橋の新設など様々な作業が必要となることが明らかになった。
また、プロジェクトの成功には、これらの課題の解決が必要であり、通常の開発案件と比較して難易度が高いことが想定されることが分かった。そのため売却候補先の選定では、開発事業への知見が深く、実績が豊富なアセットマネージャー(社名非開示)と、相対取引による土地の売買契約を締結するに至ったもの。
この物流施設について、CBREはリーシングマネジメントと施設管理を担当した。2021年6月からリーシングを開始し、2022年11月に施設が完成した際に、施設管理も開始した。首都圏の物流リーシングチームが全員で、ネットワークを活用し、物流会社、倉庫会社などの借主候補先へのアプローチを通じたリーシング活動を展開した。
その結果、施設竣工の約1年前には貸床面積の半分の契約が決まり、竣工から約半年後の2023年6月までに全テナントが埋まり、施設は満室稼働となった。施設売却の依頼を受け、某生命保険会社(社名非開示)への売却仲介業務を担当した。CBREは、開発用地の売買から完成施設の売却まで、全行程をワンストップでサポートし、開発プロジェクトを成功に導いた。
また、CBREは、現在も継続中の施設管理業務の一環として、再生可能エネルギーの一つである太陽光パネルの設置工事を管理した。パネルの設置工事は2023年7月に開始され、2024年3月末に完了。そして、2024年4月1日から本格稼働を開始した。この取り組みにより、賃貸物件の収益性が向上し、さらにカーボンニュートラルな社会への貢献が可能となった。
■プロジェクト概要
上尾市領家(「Landcube 上尾」)開発プロジェクト
施設名 :「Landcube 上尾」
所在地 :埼玉県上尾市領家61‐1
土地面積/開発用地:2万1392m2(6471坪)
延床面積:3万7127.96m2(1万1231.21坪)
構造:鉄骨造
規模:地上4階
竣工:2022年(令和4年)8月末
CBRE業務
Phase1.開発用地の売買仲介、リーシング業務、プロパティマネジメント業務
Phase2. 「Landcube 上尾」の売却