物流機器レンタルを手掛ける日建リース工業は、中国Prolog Technology Co., Ltd.の日本支社プロログジャパンと販売契約を締結し、4方向シャトルを用いたシャトルラックシステム「NWE(エヌウィー)」を9月に発売する。
「NWE」は「Next-GenWarehouse Efficiency(ネクスト-ジェン ウェアハウス エフィシエンシー)」の略で、次世代の倉庫効率を意味する。
Prolog Technology Co., Ltd.のシャトルラックシステムは、中国国内で700以上のクライアントにサービスを提供し、導入倉庫面積は1000万m2を超えている。
シャトルはパレット用とケース用があり、いずれも4方向対応。
パレットシャトルの大きな特徴は、-25℃下での充電を実現(冷凍対応モデル)した点で、冷凍庫内から出ずに充電が可能なため結露の心配が無く、商品へのダメージやシャトルの不具合・故障リスクが低減されている。
ケースシャトルは4方向と2方向があり、用途によって使い分けることができる。2方向のケースシャトルには、最大時速18kmかつ可変フォークにより200~600mm幅の箱のピッキングを1台で行えるモデルがある。
シャトルラックシステムはEIS(EquipmentIntegration System、イクイップメントインテグレーション システム)で、その他の複数設備やWMS等の管理ソフトとAPI連携することができる。連携は既に導入済みのものへも対応可能。
EISで業務を統一し、アルゴリズムの最適化、設備協働能力の最大化、スケジューリングを行い、保有リソースの最大効率化を図ることができる。
日建リース工業が提供するEIS、UPCloudIntegration、UPCloud Data surface等のプラットフォームとデジタルツインを導入して連携させると、例えば本社の1室で全国にある全ての倉庫を集中管理することも可能となる。
9月10日から東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2024」では、これら機器の実際の動きを見ることができる。
また、12日の13時から同展セミナーA会場にて、シャトルラックとフォークリフト型ロボットについての出展者プレゼンテーションセミナーを実施する。
フォークリフト型ロボットは中国のDamon社製。最大の特徴は車輪が90度回転し真横に移動できる点で、パレット間の隙間を調整できるためトラックへの積込を実現できる。
現時点では販売での対応となるが、物流機器レンタルを行っている日建リース工業の強みを活かし将来的にはレンタル化したい意向だ。
物流展後は、同社が参画する野村不動産主催の課題解決型物流DX推進プラットフォーム「Techrum」が運営する「習志野 Techrum Hub」(千葉県習志野市)にて実機を見学できる。
■問い合わせ
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