商船三井は10月7日、認定特定公益信託「公益信託 商船三井モーリシャス自然環境回復保全・国際協力基金」が助成する地元NGO団体「APPEL」がトレーニングセンターをポートルイス市内に開設したことを発表した。
APPELは2006年にモーリシャスで設立され、経済的自立を目指す恵まれない環境にある人々を対象に、社会復帰支援施設や職業訓練施設を運営している。
トレーニングセンターでは、モーリシャス共和国内の公的資格認定機関「Mauritius Qualifications Authority(MQA)」によって承認された訓練項目を提供している。受益者はパン作り、料理、美容師、木工、金属加工などの訓練を受けることができる。
施設内にはカフェが併設されており、訓練を修了した受益者に対する雇用機会提供の場にもなっている。
<トレーニングセンター併設のカフェメニュー(左)、内部調理エリア(右)>
また、社会復帰支援施設も近隣で運営されており、社会的に恵まれない環境にある人々に対して、居住施設の提供や心理カウンセリングといった自立支援を行っている。
施設の入居者に対しても、新設された職業訓練施設でのプログラムが提供され、経済的自立を通じて地域全体のエンパワメントを目指しているという。
商船三井は今後も基金を通じて、モーリシャスにおける社会課題の解決に向けた支援を行っていくとしている。