帝国データバンクは10月8日、2024年9月の全国企業倒産件数調査を発表し、倒産件数は741件(前年同月679件、9.1%増)と、29か月連続で前年同月を上回った。また、9月としては2014年の785件以来、10年ぶりに700件を超えた。
業種別にみると、7業種中6業種で前年同月を上回った。「サービス業」(前年同月178件→209件、17.4%増)が最も多く、9月としては2008年の201件を超え、過去最多となった。一方で「運輸・通信業」(同39件→37件、5.1%減)は、3か月連続で前年同月を下回った。
主因別にみると、「不況型倒産」の合計は629件(同542件、16.1%増)となり、29か月連続で前年同月を上回った。
態様別にみると、「精算型」の720件のうち「破産」が698件(同640件、9.1%増)で最も多かったものの、2か月連続で700件を下回った。
規模別にみると、負債・資本金ともに小規模な企業の倒産が多数。負債額は「5000万未満」の倒産が450件で最多、資本金規模では「個人+1000万未満」の倒産が531件(同487件、9.0%増)となり、71.7%を占めた。
業歴別にみると、「30年以上」が最多で245件(同220件、11.4%増)、全体の33.1%を占めた。『新興企業』は12か月連続で200件を上回った。