三菱倉庫は10月18日、福島県南相馬市と連携・協力に関する協定を締結した。物流や不動産事業のノウハウを生かした協業を進め、南相馬市とともに次世代産業の開発と復興を目指す。
協定は、三菱倉庫が物流関連産業や宇宙関連産業の事業を開発するにあたり、南相馬市と協力して技術開発しやすい環境整備や共創の場づくりを行い、産業の活性化を図るもの。
三菱倉庫は、新たな収益源となるビジネスの創造に向けて、スタートアップ企業や異業種企業との協業を進めており、宇宙関連産業をはじめとする次世代産業にも取り組んでいる。
一方の南相馬市は、福島県浜通り地域の北部に位置し、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクト「福島イノベーション・コースト構想」に基づき、「福島ロボットテストフィールド」等の開発実証拠点となっている。
4月には宇宙関連産業推進室が設置され、次世代産業の振興にも積極的に取り組む。こうしたことを背景に、両者の方向性が一致し、協定締結に至った。
今後、三菱倉庫は、南相馬市からの情報提供や支援を受けるとともに、インキュベーション施設の運営、研究開発施設・物流関連施設の整備などを行う。