飯野海運が10月31日に発表した2025年3月期第2四半期決算によると、売上高739億9800万円(前年同期比9.5%増)、営業利益98億9200万円(12.2%増)、経常利益89億5000万円(13.6%減)、親会社に帰属する四半期純利益96億2900万円(0.4%減)となった。
外航海運業の売上高は616億7300万円(9.9%増)、営業利益は81億600万円(16.7%増)となった。
大型原油タンカーでは、支配船腹を長期契約に継続投入し、安定収入を確保した。
ケミカルタンカーでは、基幹航路である中東域から欧州及びアジア向けをはじめとする安定的な数量輸送契約に加え、高運賃のスポット貨物を取り込んだことで、好採算を確保した。
大型ガス船では、LPG船・LNG船ともに、既存の中長期契約を中心に安定収益を確保した。
ドライバルク船では、専用船は順調に稼働し安定収益確保に貢献。ポストパナマックス型及びハンディ型を中心とする不定期船隊では、ハンディ型は市況が軟調に推移していた時期に成約した航海の影響があったものの、ポストパナマックス型の一部は夏場までの好市況を享受し採算が向上した。
内航・近海海運業では、売上高は57億1000万円(14.6%増)、営業利益は2億2500万円(前年同期は4300万円の営業損失)となった。
通期は、売上高1460億円(5.8%増)、営業利益174億円(8.7%減)、経常利益169億円(22.5%減)、親会社に帰属する当期純利益172億円(12.9%減)を見込んでいる。
飯野海運 決算/4~6月の売上高16.4%増、営業利益41.1%増