福山通運は11月8日、Spiral Innovation Partners LLPがGPとして運営する「Value Chain Innovation Fund」(VIF)にLPとして参画したと発表した。
VIFは、物流周辺領域を中心としつつ、荷主企業のバリューチェーン全体への価値提供を行うスタートアップを投資領域とする。
「Logistics Innovation Fund」(LIF)の承継ファンドとして設立したもので、LIFが物流領域限定なのに対し、VIFは川上・川下にも領域を拡大。
セイノーホールディングス(HD)がアンカーLPとして参画し、2023年4月の設立以降、スタートアップ企業11社へ投資し、運用を行っている。
セイノーHDと福山通運は、2013年に業務提携を開始し、「大規模災害発生時における相互協力に関する協定」や「エコデリバリーの提供」で連携してきた。
出資先企業と中山間地域への共同配送に取り組むほか、将来の物流インフラ維持を目指すため、各社の配送を集約した車両による配送に加え、ドローン配送を活用した新スマート物流を構築するなどしていく。
福山通運のVIF参画を通じ、業界全体の課題解決がより進むことが期待されている。
■VIF概要
ファンド名:Valuechain Innovation Fund 投資事業有限責任組合
無限責任組合員(GP):Spiral Innovation Partners LLP
有限責任組合員(LP):セイノーホールディングス(アンカーLP)、日本政策投資銀行、福山通運 等
ファンド規模:100億円(予定)
投資領域:物流周辺領域を中心としつつ、荷主企業のバリューチェーン全体への価値提供を行うスタートアップ
投資ステージ:アーリーステージ中心に投資
投資ポートフォリオ: 個別企業投資、一部FoF(Fund of Funds)投資
三井倉庫HD/2024年統合報告書とサスティナビリティデータブック発行