日本郵政キャピタルは3月21日、フィジカルAIを搭載したヒューマノイドロボットを開発し、物流・製造業界の課題解決に挑戦するApptronikに出資したと発表した。
Apptronikは2016年にテキサス大学オースティン校のHuman Centered Robotics Labからスピンアウトする形で設立され、ヒューマノイドロボットApollo(アポロ)の開発を手掛けている。
Apolloは、人間と協力しながら作業するよう設計されており、まずは製造業や物流業界で導入し、将来的には 医療や家庭などの領域 へと展開する予定だという。
Apptronikは、2025年2月にB CapitalとCapital Factoryが主導し、Googleも参加したシリーズAラウンドで3億5000万ドル(約539億円)の資金調達を実施。 また、Mercedes-Benz、ARK Invest、Helium-3、Magnetar、RyderVentures、韓国投資パートナーズが率いるシンジケートなどが、新たに5300万ドル(約82億円)を追加し、オーバーサブスクライブラウンドとなった。
このシリーズA資金調達により、Apptronikは、Apolloの生産と導入を加速し、自動車、電子機器製造、3PL物流、飲料ボトリング・フルフィルメント、消費財パッケージングなどの主要産業での顧客需要の増加に対応する計画だ。
日本郵政キャピタルの小倉祐太シニアマネージャーは、「ApptronikがApolloの生産を拡大し、物流や製造業、さらにはその先へと新たな機会を開拓することを期待している」とコメントしている。
■会社概要
会社名:Apptronik, Inc.
創業:2023年10月
所在地:11701 Stonehollow 4, STE 150Austin, TX 78758, United States
事業内容:ヒューマノイドロボット開発
https://apptronik.com/