トーハンは3月26日、埼玉県川口市に開設した新たな物流拠点「トーハン川口センター」の運用を開始した。大手コンビニや全国の書店に向けて、雑誌を発送する。
最新のマテハン設備を導入して雑誌物流の品質を向上と、将来的には雑誌以外の商材にも対応できる汎用性ある新センターを整備し、物流を担う重要拠点として活用するという。
川口センターは4階建てで、延床面積は2万1760m2。設備の特徴としては、発送作業用に導入したラインコンベヤがある。
2階と3階をシームレスに連結させるスパイラルコンベヤも導入した。
雑誌の国内流通では相当のボリュームを扱うことになり、効率的な輸送のため、1時間当たり7500個の処理能力がある輸送方面別仕分けソータを設けた。
トラックバースは最大33台が着車でき、待機時間削減とCO2削減に向け、バース予約システムを導入した。
空調設備を整えた事務所、休憩室も備えている。
川口センター開設にあたっては、建設計画策定後に大手コンビニとの新規取引が決定。計画を一部変更し、コンビニ向け雑誌発送も行うことにして業務をスタートしたという。
今夏にかけて段階的にコンビニ2万店の発送業務を他社から移管した後、西台雑誌センター(東京都板橋区)で行っている書店向けの雑誌発送業務を順次移管。2025年中には川口センターを全面稼働状態にする計画だ。
■施設概要
住所:埼玉県川口市弥平3-16-1
事業:雑誌新刊発送業務
敷地面積:1万810m2
延床面積:2万1760m2(4階建)
トーハン/ファミマ、ローソンの雑誌配送を巡る一部の報道を否定