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ANA 決算/3月期の国際線貨物収入20.5%増、国内線は2.4%増

2025年05月06日/決算

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ANAホールディングスが4月30日に発表した2025年3月期決算によると、貨物収入は国際線が1873億3200万円(前年同期比20.5%増)、国内線が230億3200万円(2.4%増)となった。

国際線貨物では、アジア・中国発北米向け三国間貨物の旺盛な需要を取り込んだことに加えて、自動車関連を中心とした日本発の需要が緩やかに回復したこと等により、輸送重量・収入ともに前期を上回った。

路線ネットワークでは、需要動向を見極め、貨物専用機の運航路線や供給量を柔軟に調整したほか、8月から他社によるエアラインチャーター便を運航する等、収益性の確保に努めた。

成田空港では、10月から新たな貨物施設の供用を開始。施設の集約や無人搬送車の導入による作業の効率化に加え、温度管理施設の拡充等による品質向上に取り組んだ。

また、12月に日本の航空会社として初めて国際航空運送協会(IATA)が策定したリチウム電池輸送における国際品質認証を取得した。今後、需要が拡大するリチウム電池を安全かつ高品質で輸送できる体制を構築し、顧客のニーズに応えていくとしている。

次期については、国際線貨物では、半導体・電子機器、自動車関連等の主要産業を中心に三国間貨物と日本発着貨物における需要の基調は継続することを見込むものの、アメリカの関税政策に伴う貿易動向の変化に注視。

同社グループは、貨物便と旅客便を合わせ持つコンビネーションキャリアとして、需要に応じた航空ネットワークを整備することに加え、成田空港の新施設「ANA Cargo Base+」において、最先端技術を活用した作業の自動化や温度管理施設の拡充により、オペレーション品質の向上と収益の最大化に繋げていくとしている。

また、日本貨物航空をグループ化し、高品質かつ競争力のある航空貨物輸送サービスの提供を進めていく。

国内線貨物では、引き続き「物流の2024年問題」への対応として、国内旅客定期便の貨物空きスペースを有効活用することで、航空貨物の利用拡大を図る。また、グループの国内旅客定期便を活かした豊富なネットワークと航空輸送の圧倒的なスピードを活かし、顧客の様々なニーズに合わせた柔軟な提案によって国内航空貨物輸送の価値を高めていくとしている。

ANAHD 決算/4~12月の貨物収入は国際線20.3%増、国内線2.0%増

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