メディカル・データ・ビジョン(MDV)は5月20日、企業向けパーソナルヘルスレコードシステム「カルテコworkwell」の本格展開を開始した。
<疲労・ストレスチェックをスマホで計測、可視化、管理者へ共有できる>
「カルテコworkwell」は、点呼の際に行う疲労・ストレスチェックを、スマートフォンのカメラを使って行うシステム。運転免許証やアルコールチェックのように、疲労・ストレスも明確に数値化し、客観的な基準を設けることで、体調管理や事故リスク軽減につなげるという。
スマートフォンのカメラで顔を10秒計測することで、本人も自覚できていない潜在的な疲労を計測、設定した数値を超えた計測結果が出た場合、ドライバーと運行管理者へメッセージが送られ、運行のリスクを通達する仕組みだ。
出勤時のみならず、任意の時間で計測ができるため、一日のコンディション変化を詳細にチェック可能。こうしたデータを安全運転に活用できるほか、測定の習慣化で管理者からのケアも手早く行えるメリットがある。
同社はこのシステムで活用して「気づき」「習慣化」「コミュニケーション」のサイクルを強化することで、従来の主観的な健康確認だけでは認識しきれなかったドライバーのコンディションを正しく把握し、重大事故の回避や安全運行の維持に寄与することを目指すとしている。
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