関東運輸は6月11日、初任運転者と入社1年未満のドライバーに対し、トラック実技講習を実施したと発表した。
講習では、「後退時の切り返し方法」について解説。接車時にバース前方のスペースが狭く、車体をバースに対して真っ直ぐにできない場合には、一度切り返しを行って車体の向きを調整し、バースに対して平行な状態で接車する訓練を行った。
「内輪差・オーバーハングの解説」では、コーンやポールを使用して、トラックのタイヤの軌道、車体の動き方を指導した。オーバーハングとは、車輪の中心を基点として前輪と後輪から外側に伸びる車体の部分を指す。
「あい路走行」では、ポール間やポールを斜めに設置した状態で走行することで、車両の内輪差とオーバーハングの動きを理解させるとともに、車両を動かす際に支点となる後輪タイヤの位置を正確に把握する訓練を行った。
参加者からは、「今まで感覚で理解していた車両の特性などの理解が深まった」との意見があり、運転能力向上の一助になったとしている。
関東運輸では今後も定期的に講習を実施し、「真のプロドライバ育成」に励むという。