高末は6月12日、 物流効率化の促進と中ロット(1t3t)の混載輸送サービスの強化を目的に、ネバーマイルと統合配車管理システム「TLS(Takasue Logistics Service)」を共同開発し、運用を開始したと発表した。
<統合配車管理システム 「TLS(Takasue Logistics Service)」イメージ図 >
システムは、実務課題に基づき両社で独自に設計されたもので、高末の物流 DX の一環として、荷主企業と物流現場の双方における業務効率の向上と事務作業の負担軽減を目指すものとしている。
荷主企業はオンライン上で輸送オーダーの入力が可能となり、これまで電話や FAX で行っていた発注業務を簡略化し、手間を削減することができる。また、伝票や納品書などの各種書類を電子化することにより、事務作業の負担軽減とペーパーレス化が図れる。
請求書の電子受領およびダウンロード機能により、紙の請求書がなくなり郵送による受領対応が不要となるため、受領漏れや紛失リスクを軽減するとともに、社内での受領や回収にかかる作業が削減され、請求書支払い処理の手間軽減にもつながる。
物流事業者には、受注データの可視化・一元管理により、他営業所受注分も含む全体の配車状況をリアルタイムで把握でき、配車業務の効率化が可能となります。さらに、紙ベースで運用していた運行指示や帳票管理のデジタル化により、運行管理の効率化および現場との情報共有の迅速化を実現する。これにより、ペーパーレス化にもつながる。
動態管理機能の強化に向けて、ドライバーがモバイル端末を携行し、車両の位置や運行ルート、運行状況を即時に把握・共有できる環境を整えている。荷物の追跡や納品状況の確認、納品場所へのナビゲーション、ドライバーへの指示をシステム上で完結でき、現場対応力や顧客満足度の向上に貢献する。
将来的な機能追加(予定)では、受領書の電子化と電子サイン機能の拡張も予定しており、荷主・高末双方が納品確認をデジタル上で完結できる仕組みの導入を目指す。将来的には、受注から配送完了に至る一連の処理をデジタル化することで、業務負荷の軽減と属人的作業の削減を進めていく予定だ。
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