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日本GLP/大阪市の湾岸エリアで全館冷凍冷蔵マルチテナント型施設を着工

2025年06月10日/物流施設

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日本GLPは6月10日、大阪市住之江区で全館冷凍冷蔵のマルチテナント型物流施設「GLP南港II」を着工したと発表した。

延床面積約2万1000m2、収容能力約2万5000トンの保管型施設で、2026年12月に竣工する予定。

<「GLP南港II」外観イメージ>20250610glp1 - 日本GLP/大阪市の湾岸エリアで全館冷凍冷蔵マルチテナント型施設を着工

「GLP南港II」は地上5階建てで、最大2テナントの入居を想定。2~4階の冷凍庫エリアは有効天井高を6.0m確保し、パレット積載率の向上による保管量の増加を可能にする。

床荷重は2.0t/m2とし、移動ラックの設置にも対応。40ftコンテナが接車できる平面計画を採用することで、高い物流効率を実現する。

1階の荷さばきエリアには断熱材を標準装備し、将来的な冷凍冷蔵設備の後付けにも対応できるよう設計した。1階低温庫にはマイナス25℃の冷蔵庫を増設できる床防熱対応、冷却設備スペース、将来用除湿器スペースなども確保している。

また、従業員の身体的な負荷を軽減するため、2階から4階まで各階に採暖室を設置する。

<周辺図>20250610glp2 - 日本GLP/大阪市の湾岸エリアで全館冷凍冷蔵マルチテナント型施設を着工

所在地の南港エリアは、冷凍冷蔵倉庫の集積地で、統合型リゾートの誘致や、研究開発・ビジネス創造・にぎわい創出など、国際的なビジネス交流拠点の形成を目指す大阪湾岸部にも近接している。

交通に関しては、阪神高速4号湾岸線「南港北IC」より約4.9kmの所にあり、大阪都市圏へ約30分でアクセスできる。

阪神高速4号湾岸線・阪神高速5号湾岸線・阪神高速16号大阪港線「天保山JCT」より約4.7km、阪神高速3号神戸線「阿波座JCT」より約12kmと主要高速4路線がアクセス可能な距離にあり、兵庫、京都、奈良をはじめとした関西エリアへの配送に優れた立地だ。

南港ポートタウン線「トレードセンター前駅」から約1.1km(徒歩約13分)と徒歩で通勤でき、雇用の確保にも適している。

東南アジア・中国航路が充実する大阪湾岸コンテナターミナルへのアクセスが良く、生鮮・冷凍品の輸出入に不可欠な動物検疫の検査を庫内で受けられる立地でもあるため、輸入・通関・検疫・流通加工・配送といった一連の業務を1つの施設で完結できるメリットがある。

このほか、災害対策として、キュービクルや冷却設備を高潮の想定以上に設置し、乗用EV・垂直搬送機の巻き上げ機や制御盤を上階に配置。非常用発電機器も設置する。

高効率型自然冷媒冷凍機の採用、太陽光発電設備の設置なども予定しており、CASBEE認証(Aランク以上)を取得する計画だ。

なお、日本GLPは2017年から専門チームを立ち上げ、冷凍冷蔵分野に注力してきた。これまで33件の冷凍冷蔵物流施設(3温度帯 約63万m2、冷凍・冷蔵 約20万m2)を手掛け、うち6物件では日本GLPの負担で冷凍冷蔵設備を設置している。

■施設概要
施設名:GLP南港II
所在地:大阪府大阪市住之江区南港北3-8-2
敷地面積:約7000m2
延床面積:約2万1000m2
収容能力:約2万5000t
構造:地上5階建て(1~4階倉庫、5階事務所)、耐震S造
着工:2025年6月
竣工:2026年12月(予定)
認証取得:CASBEE認証(Aランク以上)(予定)
設計・施工:東洋建設

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