LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





日本GLP/大阪南港エリアで冷凍冷蔵倉庫2棟、開発プロジェクト始動

2025年03月17日/物流施設

日本GLPは3月17日、大阪府大阪市の南港エリアにおいて、延床面積約7700m2の冷凍冷蔵物流施設「GLP 南港I」と、約2.1万m2の冷凍冷蔵マルチテナント型物流施設「GLP 南港II」プロジェクトを始動すると発表した。竣工は「GLP 南港I」が2026年2月、「GLP 南港II」が2026年12月の予定。

両施設が位置する南港エリアは冷凍冷蔵倉庫の集積地であり、さらに統合型リゾートの誘致や研究開発・ビジネス創造・にぎわい創出といった国際的な交易・交流を促進するビジネス交流拠点の形成を目指す大阪湾岸部に近接している。

<開発地周辺図>

0317glp3 710x407 - 日本GLP/大阪南港エリアで冷凍冷蔵倉庫2棟、開発プロジェクト始動

両物件は主要高速道路や幹線道路にも至近なことから、大阪都市圏へのアクセスはもちろん、兵庫、京都、奈良をはじめとした関西エリアへの配送にも優れている。

また、東南アジア・中国航路が充実している大阪湾岸コンテナターミナルへのアクセスが良好で、生鮮・冷凍品の輸出入に必須である動物検疫の検査を庫内で受けられる立地のため、輸入・通関・検疫・流通加工・配送といった一連の業務を1施設で完結できる希少な冷凍冷蔵倉庫となる。

<「GLP 南港I」外観イメージ>

0317glp2 710x424 - 日本GLP/大阪南港エリアで冷凍冷蔵倉庫2棟、開発プロジェクト始動

 

「GLP 南港I」は、阪神高速4号湾岸線「南港中IC」から約1.2㎞、梅田までは約10㎞という好立地。周辺には住宅エリアもあり雇用の確保にも適している。地上4階建ボックス型の全館冷凍冷蔵シングルテナント型物流施設で、冷凍冷蔵物流会社が1棟全体を使用する。2階から4階の冷凍庫エリアは有効天井高6.0m、床荷重2.0t/m2とし、カスタマー企業の効率的な荷物の保管を実現。また休憩所や更衣室等快適な就労環境を整備する。

入居企業は同施設を冷凍貨物輸配送拠点として利用する予定で、保管量の増加とサプライチェーンの最適化による物流オペレーションの効率化を図る。

<「GLP 南港II」外見イメージ>

0317glp1 710x426 - 日本GLP/大阪南港エリアで冷凍冷蔵倉庫2棟、開発プロジェクト始動

「GLP 南港II」は阪神高速4号湾岸線「南港北IC」より約4.9kmに立地し、大阪都市圏へ約30分でアクセスが可能な好立地。また、阪神高速道など主要高速4路線がアクセス可能な距離にあり、兵庫、京都、奈良をはじめ関西エリアへの配送に優れている。

地上5階建で最大2テナントが入居可能な全館冷凍冷蔵マルチテナント型物流施設となり、天井高、床荷重ともに「GLP 南港I」と同じ。働く人の身体的な負荷を考慮し、2階から4階の各階に採暖室を設置するほか、5階にはリフレッシュスペースを設ける計画。さらに両施設とも災害対応や自然冷媒の採用や太陽光発電設備の設置など環境にも配慮し、CASBEE認証も取得する予定。

日本GLPの帖佐義之社長は「南港エリアというプライム立地でプロジェクトが始動することを大変嬉しく思っている。両施設は先進的な物流施設として高い利便性を提供するだけでなく、冷凍冷蔵業界のニーズを的確に捉え、物流効率化を通じて入居企業様の事業を大いにサポートできる施設となることを期待している」とコメントしている。

同社は2017年に冷凍冷蔵専門チームを立ち上げ、冷凍冷蔵分野における知見を集約。現在までに33物件の冷凍冷蔵物流施設(うち3温度帯:約63万m2、冷凍冷蔵:約20万m2)を手掛け、うち6物件において自社負担による冷凍冷蔵設備を設置している。

<施設概要>
施設名:「GLP 南港I」
所在地:大阪府⼤阪市住之江区南港東3-2-4
敷地面積:約3600m2
延床面積:約7700m2
構造:地上4階建て、耐震RC造
着工:2024年7月
竣工:2026年2月(予定)
認証取得:CASBEE認証(予定)

施設名:「GLP 南港II」
所在地:大阪府大阪市住之江区南港北3-8-2
敷地面積:約7000m2
延床面積:約2万1000m2
構造:地上5階建て(1-4階:倉庫、5階:事務所)、耐震S造
着工:2025年6月(予定)
竣工:2026年12月(予定)
認証取得:CASBEE認証(予定)

日本GLP/千葉県八千代市で5.4万m2のマルチ型物流施設を開発へ

関連記事

物流施設に関する最新ニュース

最新ニュース