サークレイスは11月11日、海外人事労務に特化したクラウドサービス「AGAVE(アガベ)」と「海外人事DXコンサルティングサービス」に加え、日本通運が展開する「NX海外赴任ワンストップサービス」を組み合わせ、三菱自動車工業の海外人事業務の業務改革を支援したと発表した。
<サークレイスと日本通運のサービスを組み合わせビザ申請を遅延ゼロに>

従来Excelやメールで分散管理されていた赴任手続きやビザ申請業務は、属人化や情報漏えいリスクを抱えていたが、今回の支援によりビザ申請の遅延ゼロや進捗(しんちょく)確認時間の75%削減を実現。業務の見える化と一元管理を通じて、関係者全員が安心して情報を参照できる仕組みへと刷新し、効率性と信頼性の両面を大幅に改善した。
三菱自動車は、17か国31拠点に250人以上の海外駐在員を派遣、帯同家族を含めると約500人を海外に送り出しており、深刻化するセキュリティリスクや属人化の解消に向け、業務の標準化と可視化を実現できる仕組みを模索していた。
三菱自動車と日本通運は長年にわたり引越や赴任支援での取引実績があり、既存のパートナーシップを基盤に、「DXコンサルティング×AGAVE×NX海外赴任ワンストップサービス」という三位一体のソリューションを採用。人の役割とシステムを最適に分担することで、従来の課題を根本から解決する方法を選んだ。
導入前に外部委託へ支払っていた費用と比較して、AGAVEのライセンス料と日本通運のサービス利用料を合算してもコストはほぼ同水準でありながら、業務品質は大きく向上。費用対効果の視点にとどまらず、効率性・信頼性・再現性を兼ね備えた仕組みに刷新できたことを三菱自動車では大きな成果と捉えている。
三菱自動車では、AGAVEと日本通運のサービスを活用することで標準化したプロセスを、今後さらに定着させていく方針で、業務が再び属人化しないよう、仕組みを継続的に改善していくことを重視している。
日本通運は、グローバルネットワークを活かした赴任・帰任双方のサポートを拡充し、NX海外赴任ワンストップサービスの提供価値を広げていく考え。
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