ファンケルは6月3日、大阪府門真市に「ファンケル 関西物流センター」を新設し、6月8日に稼働を開始すると発表した。
関西物流センターでは、既存の関東物流センター(千葉県柏市)から通信販売と直営店舗向けに出荷する「ファンケル」の荷物量の35%を移管するほか、グループ会社であるアテニアの全製品を出荷。
1日当たりの出荷量が現状比1.4倍の5万件に拡大するほか、翌日配送エリアが九州や四国、中国エリアまで拡大し、配送費も年間2億3000万円の削減を見込んでいる。
庫内には、パレット自動倉庫やケース自動倉庫などを導入し、入荷や保管、補充作業人員を関東物流センター比で65%削減。製品の搬送ラインではピッキングロボットなどを導入し、自動化によって作業人員を40%削減した。
また、屋上にはグループで最大規模となる太陽光パネルを設置し、関西物流センターで使用する電力の16%を賄うなど、環境にも配慮している。
ファンケルでは、2015~2017年度と2018~2020年度の中期経営計画による成長戦略や、コロナ禍での通信販売の利用増を受けて、2020年度の出荷量が2015年度比1.3倍に増加している。
今後も、国内では5Gの普及などで通信販売への需要増が見込まれるほか、2021年度に開始した中期経営計画では国内外での持続的な成長を目指していることから、積極的な事業展開を支えるインフラ基盤を整備するために、物流センターを新設した。
■関西物流センター 概要
所在地:大阪府門真市大字北島東町2-10
敷地面積:1万629m2
延床面積:1万7051m2
構造・階数:重量鉄骨造、地上4階
投資規模:約40億円
稼働開始:6月8日
アクセス:第二京阪道路「門真IC」1.2km、大阪メトロ長堀鶴見緑地線「門真南駅」徒歩15分