川崎重工は5月14日、中国遠洋海運集団有限公司と共同運営している南通中遠海運川崎船舶工程有限公司（NACKS、中国南通市）において、64型ばら積運搬船 「SUMMER QUEEN（サマー クイーン）」を引き渡した。
＜ばら積運搬船「SUMMER QUEEN」＞
同船は船首楼付き平甲板型で、穀類、石炭、鉱石などの貨物を搭載可能な5つの船倉を有している。また、各ハッチカバー間の船体中心線上に4基の30トンデッキクレーンを装備し、荷役設備の無い港湾でも荷役作業ができるのが特長だ。
このほか省燃費型の電子制御式ディーゼル主機関を搭載するとともに、推進効率の高い形状のプロペラ、同社が開発したカワサキフィン付ラダーバルブやコントラフィン付セミダクトなど推進性能に寄与する技術を採用することで、国際規制「EEDI」のフェーズ3（CO2排出量の基準値比較30％削減）を達成している。
■概要
全長×幅×深さ：199.90m×32.24m×19.40m
満載喫水：13.50m
航海速力：約13.8 ノット
定員：25名
総トン数：3万6412トン
載貨重量：6万4190 トン
貨物倉容積：8万1432m3
主機関：MAN B＆W 6S50ME－C9.7－HPSCR ディーゼル機関 1基
船級・船籍：日本海事協会（NK）・パナマ
引渡日：2025年5月14日
川崎重工／米国企業と物流向けAIバンニングロボットを共同開発
