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GROUND/数理最適化と時系列予測で要員配置シミュレーションを実現

2025年06月03日/IT・機器

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GROUNDは6月3日、物流施設統合管理・最適化システム「GWES(ジーダブリューイーエス)」において、リアルタイムで作業者の最適配置を支援する新モジュール「Resource Allocator(リソース アロケーター)、RA」の提供を開始したと発表した。

新機能「RA」は、物流施設内の作業量や作業者のスキル・シフト情報、進捗状況など複数の要素・制約条件を基に、数理最適化と時系列予測を活用して数万通りの要員配置パターンをリアルタイムに再計算し、現場管理者へ個別具体的な移動指示を提示するもの。属人的な判断に依存していた要員再配置をデータに基づき自動化することで、判断の迅速化と精度の向上を支援する。

新たに開発した「RA(Resource Allocator)」は、これまで現場管理者の経験や勘に依存していた要員配置業務のムダとムラを排除し、より高精度で効率的な配置判断を実現するために、ユーザーからの強い要望を受けて製品化した。

<GWESの新モジュール RA(要員配置最適化)>
20250603ground1 - GROUND/数理最適化と時系列予測で要員配置シミュレーションを実現

新機能「RA」は、物流施設における作業進捗や工程ごとの優先度、作業者のスキル、勤務予定、シフト希望など、複数の要素を基に、数理最適化技術を用いて数万通りの要員配置シナリオをリアルタイムでシミュレーションし、個人単位で最適な配置を提示する機能。

予測とリアルタイム最適化が連携した運用により、属人的な判断を排除することで、現場運営の安定化と再現性の高いマネジメントを支援する。

<GWESの新モジュール 要員配置最適化 主な特徴>
20250603ground2 - GROUND/数理最適化と時系列予測で要員配置シミュレーションを実現

新機能「RA」の実証実験では、要員再配置の判断を自動化した結果、管理者の業務負荷が大幅に軽減されたとの評価を受けている。具体的な成果として、「人員を増やすことなく、10%以上の出荷増加に対応」、「工程ごとの作業完了率が約15%向上」の効果が確認されている。

さらに、別の企業では、「RA」を拠点間の要員を跨いで管理・最適化する基盤として活用することで、拠点間における作業コストを平均10~20%削減するなど、労働集約型の運営からの脱却にもつながっている。

新機能「RA」は、GROUNDが構想する次世代物流施「HyperWarehouse」における中核機能としても位置づけており、人とシステムが協働する持続可能な物流運営の実現に貢献する。GROUNDは、今後も「GWES」の継続的な機能拡充と提供を通じ、物流DXと現場自律化に貢献していくとしている。

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