総合物流企業の高末は6月26日、夏の職場環境改善のため、重点エリアで遮熱施工するなど熱中症対策に取り組んでいると発表した。
気温上昇に伴う暑熱環境の深刻化を受け、高末では2023年から対策を強化してきた。
今年度はさらなる環境改善に向け、「高丘流通加工センター」2階の天井に遮熱施工を実施。屋根材から室内に伝わる輻射熱を遮断・軽減することで、作業空間の温度上昇を抑制する。
これまで強力スポットエアコンを導入するなどしてきたが、重点エリアはより実効性の高い対策を取った。
フォークリフト作業時の体感温度を下げる対策も行った。従業員の集中力や作業効率を維持するため、運転席部分に冷風機(ターボファン)を設置。暑さによる負担を軽減する。
2025年6月、厚生労働省による熱中症予防に関する制度改正が施行され、暑さ指数(WBGT値)に応じた環境整備や作業管理が事業者に求められるようになったことで、こうした職場環境整備が進んできている。