センコーGHDは7月1日、東宝総合警備保障とその子会社、 ネットセキュリティの全株式を取得し、同日付けでグループ化したと発表した。
グループ入りした東宝警備は、東京・神奈川・千葉・埼玉に拠点を置く、創業50年近い老舗の警備会社であり、再開発に関わる警備に強みを持っている。
同社は2023年2月に日制警備保障、同年7月にアムス警備・ヒューマンセキュリティの3社を相次いでグループ化した。
先にグループ化した3社は、東京・神奈川に拠点を置き、主に住宅メーカー・ゼネコンの建築現場での交通・重機誘導や、列車見張り業務を行っているが、今後は東宝警備、ネットセキュリティを加えた5社の首都圏でのシナジー追求を行い、業界上位へのシェア拡大も意識した警備事業の展開を図っていく。
警備業界は、地域密着型の中小企業が大半を占め、働き手の平均年齢が高まる一方で、都心ではインフラの老朽化に対応した再開発や大規模マンション等の建設が多く、業界全体の人材不足が続いている。今後は東宝警備の実績に加えて、センコーGHDの信用力を背景とした採用数増加が期待できる。
センコーGHDでは、交通誘導や施設警備といった警備事業は、トラック運送や倉庫管理といった物流事業と共通のポリシーや関連性から、運営上シナジーがある事業と捉え本件含め強化を図っている。合わせて、2021年以降、外国人派遣に特化した、セルフグロウ(愛知県)とKyoudou Project(茨城県)をグループ化しており、外国人材派遣と合わせて『人財』ビジネスの強化に繋がるとしている。
■東宝警備の概要
商号:東宝総合警備保障
所在地:東京都渋谷区渋谷2-15-1
事業内容:交通誘導警備、施設警備、人材派遣
資本金:4500万円
設立:1978年5月
従業員数898名(2024年12月時点):
URL:https://toho-sec.com/
■ネットセキュリティ
商号:ネットセキュリティ
所在地:東京都渋谷区渋谷2-15-1
事業内容:顔認証システムの設置等
資本金:2000万円
設立:1978年8月
従業員数:3名(2024年12月時点)
URL:https://netsecurity.co.jp/
センコーGHD/ヒトとロボットの共生へ新会社、社内大学から初の事業化