センコーグループホールディングス（センコーGHD）は8月6日、シャインマスカットの生産・販売を行う合弁会社を日本農業と設立したと発表した。国内での農産物配送、海外輸出業務を拡大する考え。
合弁会社の設立は5月1日、社名は「ジャパンフルーツロジスティカ」。センコーGHDと日本農業からそれぞれ共同代表者を置き、50％ずつ出資した。栃木県宇都宮市板戸町の遊休農地を活用して事業を行う。
＜日本農業の子会社・ジャパンフルーツが運営するぶどう園地＞
日本農業は、青森県で最大級の作付面積となるリンゴをはじめ、ぶどう（栃木県）、キウイ（香川県・群馬県）、イチゴ（山梨県）などの生産・流通・販売を行い、アジア各国への青果物の輸出も手掛ける企業。
農産物の大規模輸出産地の形成、輸出用の大規模選果場の開設、タイや台湾、香港などアジアを中心とした海外販路の開拓などにも取り組んでいる。
センコーGHDは、こうした日本農業の活動に賛同して2022年に出資。さらに国内・海外市場で売上が成長しているシャインマスカットに着目し、合弁会社設立に至った。
今後は、センコーグループの物流事業会社が国内配送や海外輸出業務を担い、ビジネスサポート事業会社は請求書発行などのBPO業務を行う。こうしたトータルサービスを強みに、「ジャパンフルーツロジスティカ」の事業拡大とセンコーグループの事業領域拡大につなげる。
■ジャパンフルーツロジスティカ概要
本社所在地：東京都江東区潮見2-8-10 潮見SIFビル
資本金：1000万円
出資比率：センコーGHD50％、日本農業50％
事業内容：シャインマスカットの製造・販売
