トヨタグループのトヨタ・コニック・プロは10月30日、岡山県の中山間地域で2種類の自動配送ロボットを使用した公道走行実証実験を行うと発表した。
経済産業省の「令和6年度補正予算 持続可能な物流を支える物流効率化実証事業」で買物困難者対策事業として採択されたもの。
＜トヨタ自動車製の低速・小型ロボット「SORA CAGO」＞
実証実験は11月19日に、岡山県勝田郡勝央町の「どんどん市場」近郊で実施。トヨタ自動車が開発中の「低速・小型」と「中速・中型」2種類の自動配送ロボットを使用する。「どんどん市場」からの商品宅配と、農家からの仕入れ運搬のため、公道を約1.6km走行する予定だ。
実験を通じ、宅配サービスにおいて自動配送ロボットを導入する際の技術的課題や環境的課題、事業採算ラインのほか、2種類のロボットの適材適所など検証する。
「どんどん市場」は、地域住民が出資・運営する共助型事業体が運営する小売店舗で、食料品や日用品の販売、地域で収穫された農産物の直売、ガソリンスタンド運営など生活サービスを提供している。
移動販売を兼ねた地域の見守り、建物内の多目的ホールを活用した交流なども行っており、地域住民にとって欠かせない施設となっている。
今後は、過疎地や中山間地域に限らず、都市部の集合住宅・団地、移動や買い物が困難な人も対象に、さまざまな地域での支援に展開することを目指す。
＜実験概要＞
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