商船三井は1月29日、世界有数の港湾運営会社であるPSA Singaporeと合弁契約を締結し、シンガポールに自動車専用船ターミナル運営会社を設立すると発表した。関連当局の承認を前提に、2026年上期の運営開始を予定している。
シンガポールはアジアと世界の主要市場を結ぶ国際物流の要衝であり、東南アジア最大級の完成車トランシップ拠点として知られる。商船三井は同地で自動車専用船ターミナルを運営することで、完成車輸送におけるターミナルサービスの信頼性と運航効率の向上を図る。
<商船三井のLNG燃料自動車船 CERULEAN ACEのシンガポール荷役風景>

両社はターミナル運営にとどまらず、オペレーション最適化、デジタルイノベーション、サステナビリティの3分野で協業を進める。PSAが強みとする港湾オペレーションの高度化やデジタル技術と、商船三井のグローバルな完成車輸送ネットワークを融合させ、グローバルでの競争力を強化する狙いだ。
PSAはシンガポールで世界最大級のコンテナ・トランシップメント・ハブを運営し、世界600港と接続するグローバルネットワークを有する。今回の協業により自動車専用船ターミナルを同社のネットワークと連携させ、完成車物流バリューチェーン全体でのシームレスな接続を実現する。
商船三井は今回の投資について、「非海運事業の拡大と自動車ビジネスにおける事業領域を図る重要な取り組み」と位置付けており、同事業を通じてアジア近郊を含め、今後成長が見込まれる完成車輸送需要を取り込みつつ、より持続可能なグローバル・サプライチェーン構築を目指している。