東京に本社を置くインドネシア総合研究所は3月19日、インドネシアの主要物流業界団体「Klub Logindo(クラブ・ロギンド)」と会談を行ったことを発表した。
<インドネシア総研と「Klub Logindo」の関係者ら>

日本もインドネシアも物流人材不足、トラックドライバー不足が深刻化していることから、両国の連携による解決策を協議。単なる労働力の補てんではなく、教育と資格制度を通じた職業価値の向上について話し合った。
具体的には、インドネシアの国家資格制度に基づき、物流ドライバーを専門職として位置付け、技能の可視化と標準化を推進する。
インドネシア総研が持つ大学・政府機関・日本企業とのネットワークを活用し、物流オペレーションや倉庫管理、ドライバーを育成する教育プログラムを展開する。若年層へのキャリア教育も重視し、物流職種の認知度を向上させる。
日本でドライバーや倉庫作業員、フォークリフトオペレーターなどの人材確保が困難な一方、インドネシアでもドライバー不足は深刻で、ジャカルタ周辺の物流企業では、保有車両に対して稼働できるドライバーが8~9割にとどまるケースも見られる。
給与水準は最低賃金を上回るものの、職業イメージや社会的ステータスへの誤解、若年層への認知不足が、人材確保の障壁になっているという。
インドネシアの物流市場は、都市部の排ガス規制や環境政策で車両更新が求められ、トラックの更新需要や物流デポ・倉庫整備といったインフラ投資分野での市場拡大が見込まれている。
インドネシア総研と「Klub Logindo」は、日本の物流人材不足の解消に向けたスキーム構築、インドネシア人材のキャリア創出と社会的地位の向上、日本企業のインドネシア物流市場への参入支援、教育プログラムの開発を通じた持続可能な産業発展への貢献について、連携を進めていく方針。
インドネシア総研/日本のプロドライバー不足対策などで労働省副大臣と協議