日本貨物鉄道は2012年度の事業計画を発表し、安全投資の推進、老朽設備・車両の更新など総額268億円の設備投資を計画している。
内訳は鉄道事業223億円、関連事業44億円で、2013年春には、吹田貨物ターミナル駅新設と百済駅改良と隅田川駅鉄道貨物輸送力増強事業が完成する。
この結果、リードタイムの短縮、中継の改善を目指すほか、隅田川駅コンテナホームの延伸・拡幅により、列車増発、大型コンテナの取扱い強化を図ることで、競争力ある商品を提供する。
10トントラック単位での鉄道シフトが容易な31フィート汎用コンテナを幹線区間に投入するとともに、国際物流において、子会社と一体となった組織営業を強化し、新規貨物の開拓に取り組む。
京浜港近隣の貨物駅を鉄道輸送と海上輸送の結節点と位置づけ、既存の荷捌き設備、12フィートコンテナを有効に活用した新たなSEA&RAIL商品として開発する。
このほか、フォークリフトにドライブレコーダーを搭載して荷役作業時の画像データを取得し、荷役指導と荷役事故防止に活用していく。
今年度使用を開始する電子決裁システムにより、事務作業の標準化・集約化等を進める。
グループ体制の強化として、資本関係の整理を含めた会社の再編成、ロジスティクス会社への業務一元化を進める。