国際協力機構(JICA)は9月11日、ウガンダ共和国政府との間で「カンパラ立体交差建設・道路改良事業」を対象として199億8900万円を限度とする円借款貸付契約に調印したと発表した。
この事業は、首都カンパラ市中心部で、特に混雑の激しい主要交差点の立体交差化、交差点改良、既存道路の拡幅を行い、市内の交通改善と都市交通の促進を図ることにより、大カンパラ都市圏での物流の改善と経済活性化に寄与することを目的としている。
貸付資金は立体交差建設、交差点改良、道路の拡幅等に係る土木工事とコンサルティング・サービス(施工監理等)費用等に充当される。
なお、東アフリカの内陸に位置するウガンダは、ケニアのモンバサ港、ルワンダ、コンゴ民主共和国東部、南スーダン等の周辺内陸国・地域をつなぐ北部回廊での中継地として、東アフリカ地域の物流の要衝となっている。
北部回廊に隣接する首都カンパラ市は、約178万人(2013年)の人口を擁する同国の政治・経済の中心地。
近年、急速な人口増加及び経済成長に伴う交通量の増大により、主要交差点と道路で深刻な渋滞が発生しており、同国の経済成長に影響を及ぼしかねない状況となっている。