アルプス電気が4月26日に発表した2018年3月期決算によると、物流事業の売上高は646億円(前年同期比5.7%増)、営業利益は49億円(3.0%減)となった。
物流事業の主要顧客である電子部品業界では、年明け以降、スマートフォン向けの需要の減速感が見られたものの、全体を通しては車載関連やスマートフォン向けの生産増加によって好調に推移した。
このような需要動向のもと、物流事業(アルプス物流・東証二部)では、グローバルに拠点・倉庫・ネットワークの拡充や、新市場の顧客開拓と受託エリアの拡大に向けた営業活動を行い、取扱貨物量の拡大を図るとともに、運送・保管・輸出入各事業それぞれの生産性向上に取り組んだ。
国内では、千葉県船橋市に倉庫を開設し、今後の輸出入事業の拡大に対応していく。また、埼玉県加須市に2018年5月竣工予定の大型倉庫を着工した。
海外では、香港での事業拡大に伴う倉庫の再編による保管能力の拡張を図り、更に、中国・重慶では重慶支店を開設、ベトナム・ハノイに現地法人、インド・デリー近郊のグルグラムに現地法人を設立した。北米では米国テキサス州ダラスに営業事務所、メキシコでは2社目の現地法人を設立した。