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イーソーコ、モノオク/資本・業務提携、物流専用シェアオフィスを開設

2019年04月10日/SCM・経営

イーソーコとモノオクは4月10日、資本・業務提携を締結したと発表した。

<モノオクの阿部 祐一代表(左)とイーソーコの大谷巌一会長(右)>
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イーソーコグループは、モノオクの提供するシェアリングサービスで、保管スペースを個人ユーザーまで落とし込んでいることに着目、その仕組みを活用することでイーソーコグループが推進する物流不動産ビジネス、ネットワークとパートナーのさらなる成長の幅が広がることを確信し、株式の一部購入に至ったもの。

大型の倉庫物件から個人の空き部屋や押入れまで、物流・倉庫のマーケットでの大小さまざまなスペースを両社で総合的にサポートし、顧客の要望に合わせて適切な物件を適切な価格で提供できる体制を構築するのが狙い。

具体的には、国内BtoCのEC(消費者向け電子商取引)市場が拡大していることから、仕入れ、商品の保管、梱包等を複数社が共同で行える国内初となる「物流専用シェアオフィス」を開設し、スタートアップやブランド育成を支援する。

また、イーソーコではモノオクが採用する最新テクノロジーを活用した決済や、インターネットでの与信管理を事業ノウハウとして取り入れ、2019年より本格稼働した初のBtoCサービス「イートランクボックス」などへの活用を視野に入れている。

イートランクボックスとは自宅で保管できないレジャー用品、オフシーズンで使用しない衣類、家電類などを倉庫内の簡易版トランクルーム内に保管するサービス。倉庫内は24時間・365日体制でグループ会社の東運ウェアハウスが管理し、今後は全国規模にデポを拡大する計画だ。

なお、イーソーコは、倉庫を核に、不動産の営業手法を取り入れた「物流不動産ビジネス」を創始、高収益構造を構築する多角経営化が実現することから、産官学の各方面から支持を得ている。物流、不動産、建築、金融、IT業界に横串を通し、物流業界が持つ慣習にとらわれることなくITなどの最新テクノロジーを用い、徹底的な合理性と効率化を追求。

モノオクは「シェア×テクノロジー」を掲げた、個人間の物置きシェアサービス「モノオク」を運用している。余っているスペースをシェアすることによって、手頃かつ魅力的で誰でも使える「モノ置き」を提案、登録ユーザー数は8000人を突破している。

モノオクの事業拡大で、保管場所が必要になった場合は、適切な倉庫物件を両社で紹介する仕組みも検討するほか、将来的には商品を保管する倉庫や梱包資材、作業場等を完備した”物流専用シェアオフィス”を両社で立ち上げる構想も検討している。

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