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プロロジス/物流IT企業と倉庫内業務可視化アプリを共同開発

2019年11月12日/IT・機器

プロロジスは11月12日、物流ソリューションプロバイダーのITスタートアップ企業、KURANDOと業務契約を締結し、倉庫内業務を可視化するアプリ「ロジメーター」を共同開発したと発表した。

<作業の進捗をリアルタイムで把握可能>

20191112prologis1 - プロロジス/物流IT企業と倉庫内業務可視化アプリを共同開発

<利用イメージ図>

20191112prologis2 - プロロジス/物流IT企業と倉庫内業務可視化アプリを共同開発

このアプリは、庫内での作業内容をタブレットに登録することで、リアルタイムでの作業進捗把握を行うシステム。これにより、作業進捗に応じたレイバーコントロール(作業量に合わせた適切な人員配置)や生産性分析、作業改善につなげることが可能となる。

また、直観的な操作で利用できるシステムとして開発され、導入企業は初期投資なしで利用することができる。

ロジメーターは、まずプロロジスパークに入居するカスタマー企業を中心に、プロトタイプ版を提供する。その後、実際に使用した企業からフィードバックを得て機能の改良と充実化を図り、来春には完成版を製品化してKURANDOが提供を開始する予定だ。

共同開発に至った背景には、昨今の労働力不足がある。プロロジスの物流施設を利用するカスタマーを含めた物流業界での重要課題となっている。プロロジスでは、それらの課題に対応するため自動化やロボティクス導入支援を進めている。しかし、適切な人員配置のためには欠かせない作業状況の把握が十分に行われておらず、また、安価に利用できるツールが存在しないといった現状に直面し、ロジメーターの共同開発に至ったもの。

庫内作業の現場では、検品、梱包、ピッキングなどさまざまな工程が手作業で行われているが、WMS(倉庫管理システム)がフォローできない作業も多く存在する。そうした場合は、レイバーコントロールのため各作業の進捗状況をいったんホワイトボードなどに手書きで管理し、作業終了後にエクセルなどに入力・集計するケースが多く、煩雑で膨大な時間がかかっている。

これらの作業は入居カスタマーにとっては大きな負荷となっているが、自社でシステム化するには巨額の初期投資が必要となる。プロロジスは、シンプルな操作で安価に利用できるシステムをKURANDOと共同開発することで、物流現場での管理者の負荷軽減や、庫内オペレーションの効率化をサポートしようというものだ。

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