KURANDOは9月17日、物流倉庫を持つ企業の人材採用担当者を対象に実施した「物流倉庫における人材採用と定着に関する実態調査」の結果を公表。物流倉庫を持つ企業の人材採用担当者の85%超が現在、物流倉庫で働く人の採用・定着に何らかの課題を感じていることが分かった。
調査は、8月27日~9月1日に物流倉庫を持つ企業の人材採用担当者(20代~50代の男女)314人にインターネットで実施。
「現在、物流倉庫で働く人の採用・定着に何か課題を感じているか」を尋ねる設問では、「はい」が86.6%、「いいえ」が13.4%となり、物流倉庫を持つ企業の人材採用担当者の85%超が何らかの課題を感じていることが明らかになった。
<設問「現在、物流倉庫で働く人の採用・定着に何か課題を感じているか」の回答割合>
物流倉庫で働く人の採用での主な課題(複数回答)は、「採用応募者数が少ない」(48.5%)が最も多く、次いで「求める人材が採用できない」(43.8%)、以下「採用費用が高騰している」(33.1%)、「必要な人員が多く採用が追い付かない」(32.7%)、「内定を出しても辞退されてしまう」(25.7%)などの順となっている。
<設問「物流倉庫で働く人の採用に関して、具体的にどのような課題を感じているか」の回答割合(複数回答)>
物流倉庫で働く人の採用・定着に何か課題を感じていると回答した人を対象に「物流倉庫で働く人の採用1年後の定着率はどのくらいか」を尋ねる設問では、1位が「50%以上~60%未満」で26.1%、2位が「70%以上~80%未満」で20.2%、3位が「60%以上~70%未満」で17.7%、4位が「50%未満」で16.5%という結果になった。
<設問「物流倉庫で働く人の採用1年後の定着率はどのくらいか」の回答割合>
同じ対象者に「物流倉庫で働く人の定着およびエンゲージメント(愛着・貢献意識)に関して、具体的にどのような課題を感じているか」を尋ねる設問では、1位が「給与や待遇が低い」で45.6%、2位が「作業が単調でモチベーションを保ちにくい」で41.5%、3位が「シフトの融通が利かず休暇を取得しにくい」で34.2%という結果になり、物流倉庫で働く人の定着およびエンゲージメントの主な課題は、「給与や待遇が低いこと」や「作業が単調でモチベーションを保ちにくいこと」であることが明らかになった。
<設問「物流倉庫で働く人の定着およびエンゲージメント(愛着・貢献意識)に関して、具体的にどのような課題を感じているか」の回答割合>
「勤める会社では物流倉庫で働く人の採用・定着及びエンゲージメントに貢献する何らかのDXツールを導入しているか」では、1位が「導入していないが、今後導入する可能性はある」で34.1%、2位が「導入していないが、今後導入する予定がある」で27.1%、3位が「導入しておらず、今後導入する予定もない」で26.1%、4位が「既に導入している」で12.7%とになり、物流倉庫を持つ企業の人材採用担当者の約75%が、何らかのDXツールの導入を検討している、もしくはすでにDXツールを導入していることが分かった。