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JILS/日本の物流コスト5.01%、上昇に転じる

2007年07月05日/調査・統計

日本ロジスティクスシステム協会は7月3日、2006年度版の物流コスト調査報告書を公開した。報告書によると、全業種での売上高物流コスト比率は5.01%。業種別では、製造業4.92%、非製造業5.28%、卸売業6.55%、小売業4.39%となった。

売上高物流コスト比率の推移をみると、1999年(6.13%)以降低下していたものの、今回の調査では上昇に転じている。コスト上昇の要因として、同協会は「燃料高騰、人件費や雇用需給の変化、サービスレベルの上昇、大量消費から個別消費への変化やBtoBからBtoCへの変化、法規制やコンプライアンス」――などを挙げている。

製造業では、「紙・パルプ」の売上高物流コスト比率が最も高く10.17%。卸売業では「卸売業(繊維衣料品系)」の8.24%、小売業では「小売業(通販)」の10.61%が最も高い値を示している。

また、物流コストに占めるリバース物流コストの割合は3.16%で、返品・返送物流費が1.36%、回収物流費が1.15%、リサイクル物流費が0.25%、廃棄物流費が0.40%となった。

調査は2006年10月から2007年3月にかけて実施した、アンケート調査、文献調査などの結果を整理・集計・分析したもので、学識経験者、各業界の関係者で構成する委員会が調査の方針と内容を検討、全体の統合と調整、最終的なとりまとめを行った。

アンケート調査は997社のうち220件(うち物流コスト回答企業は211件)が回答。回答率は22.1%(同21.2%)となった。

詳細は下記URL参照。
http://www.logistics.or.jp/search/chart/cost/index.html

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