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横浜冷凍/倉庫の不振を食品販売の好調で相殺

2008年08月05日/決算

横浜冷凍の2008年9月期第3四半期決算は、売上高950億4500万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は27億4200万円(1.1%増)、経常利益は29億3700万円(1.6%減)、当期利益は16億2400万円(3.1%減)と横ばいで推移した。

主力の冷蔵倉庫事業は、今年6月に稼働を開始した鳥栖第二物流センター(収容能力2万1,934 トン)の新設により、国内の冷蔵設備保管収容能力が69万トンに拡大。入出庫取扱数量は155万7000トン(4.6%増)となり、保管在庫量も4.5%増加した。中国産の冷凍加工食品や農産物などの問題の影響で輸入貨物の動きが鈍く、顧客の在庫圧縮と物流経費削減の要請が強かったが、産地の水揚げの増加、取り組み中の貨物構成の見直しの継続などを実施。収益力の強化に努めた。

反面海外子会社のタイヨコレイは、為替変動と工場増設による減価償却費増加などの影響を受け、減収減益となった。これらの要因で冷蔵倉庫事業の売上高は140億5000万円(4.3%増)となった。その一方で。新増設した十勝第二物流センター(収容能力1万9560トン)の開業初期費用の発生で利益は減少、営業利益は27億6200万円(7.2%減)だった。

食品販売事業は、売上高は809億6800万円(0.1%増)と横ばいだったものの、営業利益は12億800万円(35.8%増)と大幅に改善。米国産牛肉の代替需要として豚肉の取扱いが好調で、鶏肉も取扱いが大幅に増加。水産品ではサバ、カニ類などが堅調に推移した。また畜産品、水産品の価格が上昇傾向にあること、長期間のエビの相場下落に底打ち感が出てきたことなどが追い風となった。

来期の第4四半期は決算期で、通期の売上高は1249億6000万円、営業利益34億2500万円、経常利益36億1500万円、当期利益19億4000万円を見込んでいる。

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