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住友倉庫/売上高横ばい、新施設稼動のコスト増で減益

2008年08月11日/決算

住友倉庫の2009年3月期第1四半期決算は、売上高340億9700万円(前年同期比0.7%増)、営業利益18億3300万円(17.0%減)、経常利益23億9600万円(14.3%減)、当期利益14億9600万円(15.4%減)と低調に推移した。

今回の減益は、6月に稼働した南港東倉庫、4月に稼働した住友倉儲(中国)有限公司の上海新倉庫など、新規施設稼働で発生した一時税金や減価償却費などが影響した。

部門別の事業概況では、主力の物流事業での倉庫収入が48億8100万円(3.3%増)と増収を確保。羽生トランクルーム営業所第3期倉庫や掛川倉庫など、前年度に稼働を開始した新規施設が寄与した。

港湾運送収入は、コンテナ荷捌きが中国、北米航路を中心に堅調に推移し、96億3900万円(4.7%増)とこちらも増収となった。国際輸送収入は、プロジェクト貨物が低調に推移したため、売上高は73億4300万円(6.9%減)にとどまった。陸上運送などは、売上高97億2200万円(2.1%増)と微増ながら増収。物流事業の総合売上高は、315億8700万円(0.8%増)と横ばい。4月、6月と相次いで新鋭施設が稼働したため、営業利益は13億6300万円(20.5%減)と大幅減益となった。

地域別動向では国内外ともに売上は横ばいか減少傾向だが、海外事業での子会社統合効果などで営業利益は改善した部分がある。

周辺事業の不動産事業では、2007年1月に稼働した大阪市西区の賃貸マンションが寄与したが、不動産販売収入の減少で、売上高は25億3500万円(2.6%減)と微減した反面、営業利益は減価償却費等の間接費用が減少したため、15億3800万円(8.5%増)の増益となった。

通期の業績予測では、倉庫収入減少や燃料費・原材料価格の高騰を受け、5月12日公表の通期業績予測を下方修正した。修正後の売上高は138億円(前回予想時より0.7%減)、営業利益80億円(3.6%減)、経常利益(3.5%減)、当期利益45億円(4.3%減)とした。

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