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三洋電機ロジ/営業利益21.5%増の9億3800万円、既存顧客の取引拡大

2008年10月24日/決算

三洋電機ロジスティクスが10月23日に発表した2009年3月期中間決算によると、売上高は189億4000万円(前期比2.4%減)、営業利益9億3800万円(21.5%増)、経常利益9億8000万円(17.5%増)、当期利益4億7800万円(11.4%増)と減収増益となった。

中間期は、流通系物流の取引拡大が見られた一方、メーカー向け物流事業が縮小した影響で売上高が減少。利益面では、流通系物流の取引拡大、倉庫内作業のオペレーション改善などで増益につながった。

各事業別の概況は、 ロジスティクス・ソリューション事業でデジタル家電などの価格競争が激化し、北京五輪需要による大画面薄型テレビや猛暑の影響でエアコンなどの荷動きが増加。既存顧客との取引拡大と宅配・設置事業の拡大に取り組み物流量は増加。3PLシステムの倉庫内オペレーション改善による原価低減も貢献し、売上高は85億81百万円(3.1%増)、営業利益は8億5500万円(80.6%増)と増収増益となった。

国際物流事業は、グローバル化ニーズへの即応体制、国際一貫輸送サービス体制などの構築に注力、国内外メーカーや有力フォワーダーの物流受託等に積極的に取り組んだ。しかし前年同期に好調だった大型冷蔵庫、エアコン部材等の輸出入物量が反動減となり売上高は5億2200万円(40.9%減)、営業利益は6300万円(57.0%減)と低迷。

国内一般物流事業は、流通系共同プラットフォームの活用に向けた家電メーカーなどへの営業、家電物流以外への事業領域の拡大や同業他社との共同物流などを実施。既存顧客向けに未受託分野の受注にも取り組んだが、生産物流の低下で売上高は98億3600万円(3.6%減)、営業利益は6億9400万円(15.7%減)となった。

通期はロジスティクス・ソリューション事業で、既存顧客の未受託分野の受注拡大、オペレーション改革を推進し収益力向上につなげる。また国際物流事業はグローバル化へのニーズに対応する体制の構築、顧客の海外戦略をサポートする国際一貫輸送サービス体制の構築などに注力。国内一般物流事業は新規顧客の開拓、既存顧客とグループ内の未受託分野の受注拡大などに取り組む。

これらの効果で、通期は売上高400億円(4.7%増)、営業利益18億1000万円(6.8%増)、経常利益19億3000万円(6.2%増)、当期利益11億1000万円(15.0%増)と回復を見込む。

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