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コマーシャル・アールイー/今後の事業系AM事業は物流不動産に特化

2008年11月17日/決算

コマーシャル・アールイーは11月14日、今後の事業系アセットマネジメント事業は物流不動産開発に特化することを表明した。同日発表した2009年3月期第2四半期決算の中で述べたもので、景況に左右されにくいことを最大の強みとし、市況や融資環境を勘案しつつ厳選した案件開発を行う。

決算によると、売上高は296億1200万円(前期比37.2%増)、営業損失5億5500万円(前期は15億1600万円の営業利益)、経常損失8億2700万円(11億6300万円の経常利益)、当期損失28億7100万円(4億6400万円の当期利益)と赤字転落となった。

事業別の概況は、プロジェクトマネジメント(PM)の売上高が115億6600万円(52.0%増)と好調だった。8月に経営統合した天幸総建が連結対象となり売上高が大幅に増加。営業利益は、住居系賃貸仲介事業の人員増強で人件費など販管費が拡大。5100万円の営業損失となった。今後は物流系事業で天幸総建との経営統合をてこに業容を拡大する。天幸総建は、神奈川エリアを中心に物流不動産のPM事業を展開しており、経営統合で首都圏の物流不動産の管理面積が大幅に増加している。

住居系事業は賃貸仲介事業の一次的な出店が完了し、今後順次売上に加算されてくる模様。賃貸管理事業においては、投資用アパートの販売事業、賃貸仲介事業との相乗効果により、管理戸数が増加中という。

アセットマネジメント(AM事業)の売上高は180億4600万円(29.1%増)とこちらも大幅に増加。営業利益は、商業施設などの開発案件の価格下落や、投資用アパート販売事業での融資姿勢の厳格化などがハンディとなった。このため売却を優先したが、5億8700万円(73.8%減)と大幅減益となった。住居系は、PM事業との連携や天幸総建との統合で拡大したオーナーとのネットワークを活用し、投資用アパートの販売を事業の中心に据える。

通期は同期の内容を勘案し、予測値に修正を加えた。修正後の予測売上高は668億円(20.5%増)、営業利益11億8000万円(60.3%減)、経常利益5億2000万円(76.1%減)、当期損失18億8000万円とまだ逆風状態が続く見通し。

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