経済産業省が2月26日に発表した1月分の鉱工業指数速報によると、出荷は前年同月比2.4％増と11か月連続で上昇した。電気機械工業、医薬品以外の化学工業、一般機械工業などが寄与したためで、指数水準は92.7(季節調整済)となった。
生産は2.5％増と11か月連続で上昇し、前年同月比でも18.2％増となった。輸送機械工業、金属製品工業、医薬品以外の化学工業などが寄与し、品目別では普通自動車、駆動伝導・操縦装置部品、軸受などが寄与した。1月の在庫は前月比で1.0％増と2か月ぶりに上昇したが、前年同月比では12.6％減と減少。指数水準は94.5(同)。在庫の上昇に寄与したのは一般機械工業、電気機械工業、医薬品以外の化学工業などだった。
在庫率は前月比1.0％増、前年同月比は27.6％減。指数水準は108.9(同)だった。製造工業生産予測調査では、2月は前月比0.8％減、3月は1.6％増となった。2月の低下は電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業などによるものと見られる。3月の上昇は電子部品・デバイス工業、電気機械工業、輸送機械工業などが寄与。1月の実現率は1.0％、2月の予測修正率はマイナス0.1％となった。総じて生産は持ち直しの動きで推移している。
