J.D.パワーアジア・パシフィックは10月27日、2010年の日本大型トラック顧客満足度調査の結果を発表した。
調査結果によると、大型トラックに関する総合的な顧客満足度に影響を与えるのは4つのファクターで、それらは総合満足度に対する影響度順に「アフターサービス」(影響度53%)、「営業対応」(20%)、車両購入価格、燃料油脂代、部品修理代、車両処分費用などの「コスト」(15%)、「商品」(12%)となっていた。
2010年上半期は、トラック各社販売増だったが、2010年新規登録車の顧客満足度を見ると、2009年調査にに比べやや低下したことがわかった。
「車両の納入が予定通りでない」場合、顧客満足度が大きく低下することが確認しているが、実際「車両の納入が遅れた」と回答した割合が昨年の新規登録車に比べ増加していた。
今後は販売の反動減が予想されており、今回の販売増によるアフター需要増をいかに取り込むかを含めて、アフター事業の収益確保がますます重視されると予想している。
ディーラーでのアフターサービスの利用状況は、車検非利用が業界平均で4割あり、ディーラーでの車検利用促進への取り組みの余地が大きいと考えられる。
総合顧客満足度が高いほど、車検の利用率が高いことが検証されていることから、車検非利用者に対して積極的に実施していくことはディーラーでの車検利用促進に有効といえるとしている。
ブランド別総合満足度ランキングでは、対象となった4ブランドのうち、日野第1位、第2位がいすゞ、第3位三菱ふそう、UDトラックスの順だった。
この調査は、全国のトラック貨物輸送事業者の経営者を含む車両購入決定権者を対象に、7月から8月にかけて郵送調査を実施し、2149事業者から回答を得ていた。