出光は3月17日、石油製品の生産・供給について発表した。
現在、同社にある4か所(北海道製油所、千葉製油所、愛知製油所、徳山製油所)の製油所で生産能力をフル稼働させており、生産面には問題はないとしている。
供給については、被災地の場合、太平洋岸にある石油製品の出荷基地(油槽所)が地震被害により使用することができず、日本海側にある秋田・新潟油槽所からタンクローリーで配送をしてきた。
操業を停止していた塩釜油槽所の復旧作業が完了し、18日再開したが、当面は政府、自治体などから要請のあった警察、消防、救急、自衛隊など復旧支援のための燃料供給に限定する。
なお、一般のガソリンスタンド向けには引き続き秋田・新潟油槽所から配送する。
関東地方への供給は、通常以上の体制でガソリンスタンドをはじめ、顧客への配送に努めているが、通常より需要が増していることに加え、被災地区への転送が重なり、配送が追いつかない状況が生じている。
同社では、しばらくの間、消費者に不要不急の給油を控えるように協力を依頼している。