ティーエルロジコムは4月19日、「全日本物流改善事例大会2011」で、土浦支店改善チームの事例が優秀事例に選抜され、発表を行った。
同社チームは昨年も物流合理化賞を受賞していることから、2年連続の出場となった。
土浦支店改善チームが発表した事例は、大手スーパーカスミドライ品物流センターにおいて、配送車両に積み込む納品台車数をドライバーの記憶からシステムによる記録に改善した事例を発表した。
従来、記憶だけに頼っていたことから、台車数の間違いによる誤配送の発生や事務所でのデータ入力作業負担が大きな問題となっていた。そこで、ドライバーがどの店舗へ何台の台車を積み込んだのかをシステム化すれば簡単に改善できるが、他社例で900万円以上の費用がかかる。
そこでたどり着いたのが2万9800円のレジスターだった。商品を店舗に、金額を台数に読み替え、レシートを出荷明細書に転用。たった15秒で入力できる仕組みが完成。データも事務所のPCに取り込むことができる。物流のシステム開発には高額な費用がかかるという常識を打破した改善事例となった。
