LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





いすゞ自動車/津波などで被災した車両の点検・修理について

2011年04月26日/3PL・物流企業

いすず自動車は4月26日、津波などで被災した車両の点検・修理について発表した。

それによると、津波などにより被水・冠水した車両では、毛細管現象によって配線など思わぬ部分に海水が浸透している恐れがある。

外観からは異常がないように見えても、海水の塩分による腐食や泥・ゴミの侵入によって、各装置の作動不良や特に電装品の発熱・ショートによる車両火災など重大なトラブルを引き起こすことも予想される。現在、走行可能な車両であっても、ぜひ一度、最寄りの自動車販売会社で点検を、と同社では呼び掛けている。

車両の被害状況によっては、完全な修復が困難な場合や修理に要する時間が長期におよぶ場合がある。特に運転席内部まで海水が侵入していた場合には、ほとんどのハーネスや電装品の交換が必要となるため、大規模な修理となることが予想される。

また、冠水後、排水・洗浄などの防錆保全を行わずに長期間放置されていた車両は、エンジンやミッション内部、ハーネス、コネクター、電子部品など、それぞれ細部にわたってまで、腐食が進行している可能性がある。修理にあたっては、多くの箇所の分解点検、部品交換が必要な上、完全な修理が困難な場合も予想される。

さらに、見た目には被害が軽微でも、海水が毛細管現象によってハーネス、コネクターなどをはじめ各部へ浸入している可能性がある。塩分による腐食などが進むと、ブレーキやステアリングの作動不良や電気配線等からの発熱、発火など大きなトラブルにつながることもある、として今一度、冠水の程度を確認し、点検を実施するように、としている。

なお、同社では点検・修理は、万全を期して行うが、浸入した海水の塩分を完全に除去することが難しい場合もあり、時間の経過とともに各装置やハーネス、コネクターなどに錆が生じて、正常な機能が損なわれる可能性がある、としている。

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース